昨今のネットニュースを見ると年金の受給繰り下げについてのものがとても多くあります。でも、その内容は月に０．７％、年間８．４％も増えて、男女とも８０歳を超える高齢な平均寿命の現状において、もう、そこら辺の投資商品にも大いに勝るもので、選択しない手はないといったメリットしか言わないものが多く見受けます。
でも、これって繰り下げ受給はそもそも最低一年間は本来受給できる年金はおろか、国民年金については加給年金が変わって妻の国民年金に付加される振替加算や厚生年金につく企業年金なども繰り下げ期間はつかなくなります。
しかも、繰り下げ期間に本来支給される数十万円から数百万円にもなる年金はストップされ、それを含めた全体の受給金額が追いつく分岐点と言われる年齢は、８０歳を過ぎて８５歳辺りに達するまで追いつかない方が殆どなんです。
受給額が追いつくまでに没しても厚生年金が元の遺族年金はあれど、本人には何の補填も無い（まぁ、当然ですけどね）なんてニュースの記事には一切書かれていませんからね。因みに国民年金は遺族年金にもならずストップされるのみです。
まぁ、実際に繰り下げ受給を選択する方は２％程度の様ですから殆どの方は実質的に「繰り下げ受給しない」選択をしているから、尚更、年金を出来るだけ支払いたくない政府にとってはネットニュースへのアプローチを強めるような動きに出ているのかとも思います。
しかし、本来貰えるものは健康なうちに貰い、有効に使わないと損しますよ。って、真っ先に言うべきかと思います。本当にずるいですよね。
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